*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「本当にマジで痛いんだけど」
咳き込みながら顔を歪めて私の額に指をあててくる。げっ!私の嫌いなデコピンする気だっ!!
「私に手をあげたらお父さんに言うからね!! 結婚できなくなってもいいの!?」
「……それは困る」
和人は渋々私の体を解放した。ぷっ……。これ使えるよっ!!お父さんの約束ナイス!!
「やられっぱなしじゃないけどね」
「へ? どういう意味?」
「いくらでもサクラをいじめる方法なんてあるし。今日は泊まりで夜も長いから」
なっ……!!イジワルな笑顔。
「和人が言うとエロいんだよ!!」
「ハイハイ。まずはホテルにチェックインするよ」
手を握られて和人の後を歩く私。
和人はハウステンボス内にあるホテルを予約してくれた。園内に入る前の橋の上には綺麗な桜が咲いていて
ピンクの花びらが舞ってる下を二人で歩けて幸せだった。