*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
『スノーのご飯代を稼ぐためだから、我慢してね』
電話の向こうで、和人がスノーを撫でてあげている姿が目に浮かぶ。
いいな。
いいな。
私も、和人に頭を撫でられたいよ。
「……私もいつか、スノーみたいに和人の帰りを待ってたいな」
『そのつもりで付き合ってるよ?』
えっ……ええ!?
もうその言葉だけで、充分です!!
電話を切った後も、ポケーとしてその場から動けない私。
のろけたーい。誰かに自慢したーい。
でも今の言葉は大切にとっておこう。
「ふっ……クシュッ!」
身震いした後にくしゃみが出た。さすがに濡れたままの髪じゃ、体が冷えたかな。