*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
三時間目まで保健室のベッドで寝かせてもらった。熱が上がって、どんどん悪化していく私の状態を先生が見かねて、お母さんに連絡されてしまった。
お母さんは先生の前では、にこやかに対応していたけど、車の中で二人きりになると不機嫌な表情に変わる。
「ダイエットなんてやめなさい。休みのたびに遊んでるし。彼氏でもできたの?」
病院に向かいながら、最悪な形で聞かれてしまった。
あーあ。私ってダメだな。私がきちんとしなきゃ、和人が変な目で見られちゃうよ。和人はきちんと、してくれてるのに。
「彼氏はいつも早く帰りなさいって言ってくれる大人の人だよ。ご飯、きちんと食べるから。付き合ってること、反対しないで」
お母さんはハァーと、大きなため息をつくと、その後何も言わなくなった。