*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



日曜日。


風邪も治って、すっかり元気なった私は、和人のマンションへと出かける。


「おはよう!」

「……おはよ」


私の顔を見て、なんだかキョトンとしている和人。


「どうしたの?」

「いや……早かったね」

「当たり前じゃん! ずっと我慢してたんだから。スノーはベッド? スノーにも会いたか……」


言いかけた言葉が途切れたのは、和人に抱き締められたから。びっくりして、目をパチパチと瞬きした。


「……思い過ごしか……」

「え? 何が?」


突然の抱擁と意味不明な言葉に、頭の中はハテナマークでいっぱい。



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