*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「先生分かんない! 質問!!」

「いつもの授業もそれくらい、必死になってくれたらいいのに……」


ぼやきながらも、先生は私に丁寧に教えてくれて、普段使わない頭をフル回転。集中して解いたら、一番に終わった。


「帰ります。さよーなら」

「きちんと復習しとけよ」

「はーい」


するわけないじゃん。あ、でも今度からは赤点取らないようにしなきゃ。


大切な和人との時間を勉強に奪われるなんて、二度とイヤ!


校門を出てから、すぐに和人に電話をかける。


「ごめんね。今、学校出たからすぐそっち行くから」

『もう昼前だからどこか食べに行く? 迎えに行くから、近くのコンビニで時間でもつぶしてて』


ごっ……ご飯!?
制服で? こんな格好で!?


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