*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「そんなキレなくてもいいじゃん」
笑いながら布団に手をかける和人だけど、力いっぱい布団を握り締めている私。絶対に顔なんて見せるもんか。
だけどあっさり布団は、はがされて両手首を拘束される。
「離して!」
「ねぇ、本当にサクラの初カレって俺?」
……へ?
優しく笑うと、私の乱れた髪をなおしてくれて、額にキスをされた。
「だってこんなにかわいくて、一緒にいて楽しいのに。今まで彼氏がいなかったことが、不思議だなって思って」
不思議なのは……和人のほう。
さっきまであんなに大爆笑してたくせに。
私もあんなにキレてたのに。
あっさりキスを受け入れてる。一瞬でこんな甘い雰囲気をつくりだす和人が……
不思議で、大好き。