*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
だけど和人は、そんなこと許してくれないと思うな。
『ダメ』
ほらね。夜、仕事終わりに電話をかけてきてくれた和人は、即答。
『どこか行きたいなら、連れて行くよ。でも親に嘘をついてまで、行かなくていいじゃん』
「だってさ、夕方までに帰ってこられる場所なんて限られてくるし」
『分かった。いいところないか調べておくから』
「……うん」
電話を切ってベッドに横たわる。
「ぷっ……」
顔がにやけちゃう! 嬉しい!! 限られてる時間でも、和人と一緒にどこか出かけらるなら幸せだ。
次の日、藍ちゃんにはきちんと話して断った。藍ちゃんの気持ちも嬉しかったけど、和人の気持ちも嬉しかったから。