*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
見えない迷路、命の選択



翌日の夕方。


気まずい。ていうか、この状態に耐えられない。彼氏の元カノに勉強を教えてもらわなきゃいけないなんて、苦痛だよ。


「昨日あれから、どこか出かけたの?」

「……ううん。別に」


藍ちゃんみたいに大人じゃないから、私は普通にできないよ。さっきから、目を合わせられない。


和人と藍ちゃんは、気にするなって言ってくれたけど。


気にするなってほうが、無理でしょ!?


和人からあんなに嬉しい言葉を言ってもらったのに、まだモヤモヤしてる私って、本当に心が狭い女。


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