「大好きです」

学校帰り、今日もサッカー部はない。

俺は彼女を待っていた。

「あ、伊藤ちゃん」

やってきた彼女はスルーっと俺の前を通り過ぎていった。

「え?無視?」

彼女が何も答えてくれないので一人言になってしまった。

とりあえず、追いかける。

「…何ですか?」

やっと振り返ってくれた。

「どうしても言っておきたいことがあるんだ」

とか、何とか言っている時にバスがやってきた。

< 34 / 44 >

この作品をシェア

pagetop