「大好きです」

いじける俺。

あんなにバスの中でかっこよく決めたのに…。

負けたなんて。

「あ!!」

俺は気づいたのだ。

とっても大切なことに。

「雀ちゃん」

教室へと帰ろうとしていた雀ちゃんを呼び止める。

「俺、言うの忘れてた」

うっかり、うっかりと言いつつ雀ちゃんに近づく。

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