さくらんぼ

あたしが黙っていると

隼人は続けて言った。


「俺、一度もお前の事

飽きたなんて思ったこと無いし!

前に校門の所で言ったように、

俺は今でもお前の事が好きだよ。」



隼人の思いがけない言葉に

あたしは声が

喉の奥でかすれて出てこなかった。


隼人の真っ直ぐした強い眼差しに

あたしは、これが真実だって確信した。―
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