月の心~それぞれの心
「お月さま、貴方はいつだって一人ぼっちではないのよ…」

お月さまは
おばあさんの言葉に
静かに耳を傾けています

「貴方が私達をずっと見守ってくれているように…私達も、毎日貴方を見ているの。貴方がいて、私達を優しく照らしてくれている事に感謝しているの」

その言葉にお月さまは
一滴の涙を溢しました

「全ての生き物が貴方に守られて眠り、また新しい日々を生きているの。私達が毎日安らかな眠りにつけるのは貴方がいるから。私達の心にも生活にも常に貴方はいるのよ。それに…」

そこでおばあさんは
一息つき
とびきり優しい顔で
言いました

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