月の心～それぞれの心

でもさ、やっぱりその日は
来ちゃったんだよね

そう…お月さまと
お別れしたあの日だよ

身体中が痛くて
首も足も重くて

いつもお月さまと
お話した場所にも
行けなくて…

でもお月さまは
僕を見つけてくれた…
そして泣いてたよね


ごめんね…
本当はもっと早く
言えばよかったんだ

いっぱい悲しませたよね？

ウサギさんとの事も
思い出しちゃったよね？


でも僕は…
ちゃんとお別れしなきゃ！
そう思ったんだ。

何も言わずにお別れしたら
お月さまがきっと
もっと悲しむから

それに…僕だって…
悲しかったから



ねぇ、お月さま
僕が旅立った後に
お月さまは花を咲かせて
くれたんだよね？

『月見草』

ちょっと名前がキザだけど

僕とお月さまと
同じ黄色い花

ありがとうね…

すごく嬉しかったよ
僕との思い出
忘れないでいてくれて

ねぇ、お月さま
最後に一つだけ書かせてね

お月さまがいつも
僕を見守ってくれたように
これからは僕が
お月さまを見守るから

だから

寂しがらなくていいよ