【短編】素直になれなくて[番外編追加]
放課後に葵は、教室で待っててといなくなった。


なんだろう?


私は、葵が私のためにやっていることだから勝手に帰れない。


私は、教室でぼーっとしながら葵を待った。


「みわ、おまたせ〜」


葵が戻ってきた。


葵は、一人じゃなく二人で戻ってきた。


たしか、葵の弟の日向(ひゅうが)くん。


「日向が、みわを守るから。」


「えっ?
でも....」


私は、戸惑った。


「俺じゃ頼りないですか?」


日向くんは、不安げに聞いた。


「そんなんじゃ....」


「みわ、気にしなくていいよ。
日向がやりたいって。」


「美和子さんは、俺が守る。」


申し訳ないよ。


そう思って断ろうとしたけど。


私の有無を言わずに葵に押し切られるように決まってしまった。
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