イケナイ【短編】
西村先生は理由を話し始めた。

それは、とても切ない理由だった。



「僕には妹がいます。今はその妹がどこにいるのか分かりません。

両親の離婚で僕は父に妹はお母さんに引き取られました。

その時僕は12歳、妹は生まれたばかりでした。

妹の名前は覚えています。

だって、僕がつけたから…。

顔は分かりません。だから、妹が今高校生だから僕は高校の先生になろうと思いました。

朝からこんな話してごめんなさい。」




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