イケナイ【短編】
HRが終わってから西松先生はクラスのみんなに囲まれた。



「ねぇ、先生。」

イケメンには目がない女の子が甘い声を出して先生に言う。

「ん?」

「始業式で話してた妹さんの名前って何?」

「みちって言うんだ。」

「美知!アンタ、同じ名前だって!」

「へ?」

全く話についていけてなかった私はマヌケな返事をした。

「だ~か~ら~。先生の妹さんの名前、みちって言うんだって。」




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