君の音
それからは暫らく3人で筆談による会議が行われた
タツヤのプランはこうだった
「ここは音楽スタジオだけど、今のままじゃつまらない。んであの虹を見た時にウチのシンボルにもなってるドラゴンの絵を今増築してる共有スペースの壁に書いて欲しいと思ったんだ」
「イイね〜!
さすがオーナー!」
「だろ?金持ち舐めんなよ」
(お金持ち?)
「あぁ、全然見えないけどタツヤくんはお金持ちの跡取りです」
「なんだとー!」
「家業そっちのけの音楽バカだろ」
「ミズキちゃん!笑いすぎ!」
(2人はとても仲良しだね)
「あぁ、中学からの腐れ縁。トオルは元々ギタリストなんだよ。
今はここの専属で裏方の仕事してるんだ。この世界じゃ、結構名前が売れてる奴だよ」
「おい!もうイイだろ!」