君の音


「いや、いや んー?」




おもむろにタツヤがペンを取り俺の書いた言葉に大きな×(バツ)を書いた。



「三食は正解。
昼寝付きは間違いだな」



「えー!」

(えー!)



するとタツヤはまた何か書き出した。



「好きな時に寝る!が正解。煮詰まったらイイものは出来ない。ミズキちゃん、自由に自分のペースでやればいいんだよ。
ここが嫌じゃなければいくらでも泊まっていいし、
まぁ、そん時は俺かトオルが居るからさ。」





(本当に?!ありがとう!)



「そのかわり!
作り手のミズキちゃんすら感動する渾身の作品をな!
経費は心配するなー」





「あっ!ミズキちゃん!
なんかタツヤを見る目がキラキラしてねーか?!」




(素敵です!タツヤさん)





「こらー!!!」










「さっ、トオル!仕事!仕事!」




「ちっ!…
じゃぁミズキちゃん
また後で!」




(はーい)









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