君の音
それから2日間、
ミズキちゃんはただただ
壁に向き合っていた
「大丈夫かな?ミズキちゃん」
「心配なら話してこいよ」
「ちょっと見てくる」
うーん…邪魔かな?
迷いながらも共有スペースに入ってみるとミズキちゃんが作業の準備をしていた
「あっ…今大丈夫?」
(うん、大丈夫だよ)
「始めるのか?」
(うん。見えたから)
「見えた?」
(完成した絵が見えた。)
「そっか!
いつも、あんな風に?」
(あっ…うん。怖かった?)
「いや?邪魔できねーと思っただけ」
(ありがとう。)