GAME of goddess

序② 日常

翌日、目が覚めると正午になる五分前だった。

外は晴天らしくカーテンの隙間からこぼれてくる光が俺の顔を照らした。

『あ~よく寝た!』
寝癖のついた頭をボリボリかきながらタバコに火をつけた。寝起きで乾燥しきった口の中にタバコの煙が広がる。寝起きのタバコはマズイ!しかし、これがないと脳が起きた気がしない!よって不味かろうが俺は起きがけに一服する。

徐々にタバコの効果で目が覚める頃、シャワーを浴びに風呂場に向かった。

俺は1LDKの風呂、トイレ別の学生にしてリッチなマンションに住んでいる。ただ、都心から離れている上に駅から遠いので家賃は結構安めである。大学からも遠く、それが原因で一年の時留年しかけた。まぁ二年にもなれば慣れて、今じゃ登校も苦じゃなくなった。

シャワーを浴び終えた俺はトーストとコーヒーを準備し、朝食タイムを迎えた。
テレビを着けると昼のワイドショーをやっていて、有名女優の破局を報じていた。
恋愛…昔は手の届くところにあったのに今じゃ高級車を現金一括で買う事よりも困難な気がする…
別に過去の恋愛にトラウマがあるわけでもなんでもないのに恋愛への興味は全くなくなっていた。

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