図書物語
横顔のあの人
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今日もまた、私は図書館にきた。
【宿題をする】というよりは、昨日見た【横顔のあの人】に会うために。
我ながら、なんて不純な動機だろうか。
でも、気になるからには、やはり会いたい。
今まで経験したことのないこの気持ちを、もっと知っていきたい。
まずは席を確保し、荷物を置く。
髪を手ぐしで軽く整え、服装も乱れていないかチェックする。
そうして、感想文を書くための本探し、というのはもちろん口実で、横顔のあの人探しに出陣である。