図書物語





しかし、私の確信は見事に砕けた。





ぐるり、ぐるりと館内を歩き回ってもどこにもあの人はいない。





もしかして今日はお仕事お休みの日なのだろうか…





そう思ったとき、





カラカラ…





何かを押すような音が私の後ろの方から聞こえた。





驚いて後ろを振り向くと、そこには






白いワゴンを押す昨日のあの人が、いた。





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