図書物語





さっきとは別の新しいガーゼを傷口に当てられて、取れないようにテープで止められた。




「はい、お終い。他に痛むところない?」




そう言って、またもや彼が下から覗き込んできたものだから、私はこの真っ赤であろう顔を見られないようにと、できるだけ俯いて、大丈夫だと頷いた。





良かった、と微笑みながら彼は、




「君、中学生かなんか?」




と聞いてきた。






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