図書物語





「……その返し、予想外すぎ」





ぼそりと呉夜さんが声を発した。



でも、その声はとても小さいものでよく聞き取れなかった。





「あ、の、すいません。今なんて言ったんですか…?」





私がそう聞き返すと、俯いていた彼の顔が上がった。




目が、合う。




あ、と気づく。





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