図書物語




とろとろと、眠りにおちそうになるたびに、はっと目が開く。



まるで、夢の世界にはいかせまいというように、引きずり戻されるのだ。




それを何回も繰り返しているうちに、朝をむかえた。



だから、気分はあまりよくない。





目はしょぼしょぼするし、頭はぼんやりとする。



はてしなく、眠い。






これもあれも、あの人のせいだ。





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