図書物語





その顔は蒼白だった。




「帰る」と私が言った言葉を「自分の家に帰る」という風にとらえてしまったのだろう。





「…大丈夫だよ。亜美の家じゃなくて、私の家。おばさんなら、きっと心よく迎えてくれるよ」





そう言えば、亜美が安堵の表情で私を見てきた。




それに安心して、私はにっこり笑って、





「私も今日、すっごく眠かったし、家でのんびりしよ!」





亜美の手をぐいっと引っ張った。





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