えんげーじリング

「もしもし…瀧下?

どうした〜…って

泣いてんの?今家?」

「…うん。先生〜〜」

ブチッ…ツー…ツー

きれちゃった…

先生、まだ仕事中なんだよね…

迷惑だよね…

やだな…

嫌われちゃったら…



ピンポーン



誰?嘘!

「先生!」

「泣いてただろ?

まだ学校だったから

車で急いできた。

車、のる?」

「ありがとう。

先生今日は車なんだ。」

ガチャ

「どうぞ、」

「ほんとうごめんなさい。

迷惑かけて。」

「いいよ、お前が

泣いてると心配だ。

それで…何に悩んでる?」

あたしは、先生に

家族のこと、

離婚が嫌なことを

すべて話した。

先生はあたしの話しを、

優しい目できいてくれた。
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