好きなんて言えない
その可愛い顔とは裏腹に
聞こえてきたのは耳に残る低い声。
「い…意外…」
「はっ?」
「い…いえ!何も!」
いけない,いけない…
心の声が漏れていたとは。
「これ…あんたの?」
「えっ?」
「てか絶対そうだろ?」
―あっ…!
その男の人は私の前に綺麗にラッピングされた箱を差し出した。
若干角が潰れてるけど…
「あ,ここが俺に直撃した部分ね。」
そう言って潰れた部分を指差す。
なるほど…