この想いがキミに届きますように
〜私の想い〜


約束の喫茶店に行くと、奥の方の席に空くんが座っていた。


「空くん・・・・」


目が合うと自然に顔がにやける自分に何だか照れた。

私は羽織っていたコートを脱ぎ、空くんの目の前の椅子に腰を下ろした。


「で、詩音さん。俺に話って?」


「えっ!?・・・えっと、空くん、」


目線を上げ、空くんの瞳をジッと見つめる。

綺麗な青い瞳が私の心をくすぐる。


「―!!ゴクッ!」


私は手元にあった水を一気に飲み干し、気合いを入れた。
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