この想いがキミに届きますように
「詩音…」


私の名前を呼ぶと同時に布団の上から感じられた温かな感触。
オデコ…

鼻の頭…

頬…


そして…


「布団どかして?」


「…えっ」


私の答えを聞かずに空は布団をどかし、唇にそっとキスをした……。

「ん…ンっ」


軽いキスだと思っていた、が…。激しく深いキスに私は慌ててついていく。


「ーっそ…ら」


体温が一気に上昇した気がする…。

空はもう一度私のオデコにキスをし、


「俺、これから用事があるから…」

と、服を羽織った。


「えっ!?じゃあ私、帰るねっ!」


私も服に急いで首を通した。
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