ほろ苦いポップコーン~『先輩のボタン』続編~
「ごめん!!可憐、間に合わなかったぁ・・・」
はぁはぁと息を切らした先輩が・・・
赤いパーカーの胸元にお菓子の長靴を抱いて、私を抱きしめた。
「これ・・・あいつらからお前にプレゼントだってさ!でも、タイミング悪かったな。点灯に間に合わなくてごめん!必死で走ったんだけど」
「せんぱぁぁぁぁい・・・・・・」
先輩の赤いパーカーに涙が染み込んでいく。
さっきまで寂しい気持ちで見ていたツリーが今は、違って見える。