恋〜ウンメイ〜









由佳ちゃんからメールが来ていた。


《未歩どうしたの?突然いなくなって!今どこにいるの?海斗くんも心配してるよ!》


いっぱいいっぱいで由佳ちゃんに心配かけてしまった。



私はすぐメールを返した。


《ごめんね。今、家に帰って来てるの。わけがわかんなくなって。海斗には何も言わないで。お兄ちゃんにも…。ごめん、由佳ちゃん。》



すぐにメールが返ってきた。


《わかった。いつでも話は聞くからね!なんかあったら連絡して!鞄は私が届けに行くから。》


ありがとう、由佳ちゃん。








お兄ちゃんと海斗が言っていたことは本当なんだろうか。


噂に決まってる。

だって海斗が本当の兄弟なわけないし。

私の傍にはいつもお兄ちゃんがいたんだもん。

それに私は海斗のこと知らなかったよ。

お兄ちゃんはいつから私のこと好きだったの?


海斗たちが言ってたことが本当だったら?


どうしたらいいの?


じゃあなんで私は知らないの?

普通知ってるはずだよね。





なんで私だけナニモシラナイ?









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