恋〜ウンメイ〜
お父さんを責める事なんて出来ない。
もう決めてしまって、今や過去の話。
ただ一つ………。
「お父さんはお母さんたちこと好き?」
聞きたいのはそれだけ。
「あぁ、美恵子も好きだった。今でも忘れられない。秋江さんはこれからもずっと愛してるよ。」
「よかった。」
「未歩……こんな俺を許してくれるのか?」
「許すも何もお父さんたちが決めたこと。それにお父さんの気持ちに嘘はないんでしょ?私はそれが聞けて良かった。ごめんね。今まで辛い思いさせてきて。何も知らないで。私は大丈夫だから!」
真実が聞けて良かった。
お父さんも悩んだもんね。
ありがとう。
「ありがとう未歩。未歩はいつの間にか強い子になってたんだな。本当にありがとう。」
お父さんは私を抱き締めて言った。