恋〜ウンメイ〜
俺たちは黙ったまま歩いていた。
いざ、ふたりっきりになったらどうしたらいいのか分からなくなった。
「ねぇ…海斗。」
そんな中未歩が喋った。
「ん?」
「私、海斗と双子でよかった!」
えっ!
突然のことで俺はびっくりした。
「ちょっとおしいけどね!」
エヘヘって笑っていた。
「俺もよかったよ!」
「聞いたときはびっくりした。だって何も知らなかったからさ…。」
「ごめんな…。」
「でも海斗はそれでも私を好きだって言ってくれた。それがすごく嬉しかった!」
そう言った未歩は今まで見たことがないくらい綺麗に見えた。
「俺も同じ。普通は嫌われるって思ってたから。ありがとな未歩。」
「私こそ!」
俺たちは唇を重ねた。