恋〜ウンメイ〜
「でも嬉しかった。お兄ちゃんにそんなに想われてたんだって嬉しかったの。
ありがとう。好きになってくれて、本当にありがとう。
それと今まで辛かったよね。
私何も知らなくて、いっぱいお兄ちゃんを傷つけたと思う。
お兄ちゃんも兄として気持ちを隠して接してくれありがとう。
私…そんな…そんな…“大地”が大好きだよ!」
俺はいつの間にか泣いていた。
辛いのは未歩自身なのに。
いつの間にか強くなってたんだな。
俺は未歩を抱き締めた。
「ありがとう、未歩。
俺もお前が大好きだ。
傷つけたのは俺の方だ。
“大地”って言ってくれてありがとう。
俺、めっちゃ嬉しい。
未歩、今すぐ諦めれないと思う。
まだ未歩が好きだと思う。
それでもこれからもいつもみたいに“お兄ちゃん”って笑顔で言ってくれるか?」
「もちろんだよ、お兄ちゃん!ってかお兄ちゃんはお兄ちゃんだもん。」
未歩は俺を強く抱き締めてくれた。
「海斗に大切にしてもらえ。
なんかあったらお兄ちゃんが助けてやるからな!」
「うん!」
未歩は『おやすみ、お兄ちゃん!』っと言って部屋から出た。