恋〜ウンメイ〜









「海斗だってみんなの前であんな…こと…。」



未歩が顔を赤くした理由は、実はその後、見せ付けるようにみんなの前で俺は未歩にキスをしたからだ。

そんで一言。

『これ、俺の女だから手出すなよ!』



今思ったら何気に大胆なことしてる俺。



多分、未歩と同じ理由だと思う。



みんなの前で俺の女だ!って言いたかったんだ。



やっぱそういうところは似てるんだよな。






「あぁ!」


突然、未歩が叫んだ。



「いきなりなんだよ!」


「海斗!誕生日おめでとう!」




…はぁ!?

ってかまぢ!
俺の誕生日って今日!

ってことは……
未歩もじゃんか!

何気忘れてたし。

昨日まで覚えてたのに……。



「あっ!」


今度は俺が叫んだ。


「えっ!何?」


未歩は期待してるのかニコニコしていた。




残念だけどまだ言えないんだよな。
本当は今すぐ言いてぇけど、ここは我慢。



「未歩、ちょっと行きたいところあるんだけどいいか?」


「えっ!あっうん!いいよ!」


ちょっと動揺している未歩。



俺は未歩の手を握ってある場所へ行った。








< 152 / 207 >

この作品をシェア

pagetop