恋〜ウンメイ〜
「海斗だってみんなの前であんな…こと…。」
未歩が顔を赤くした理由は、実はその後、見せ付けるようにみんなの前で俺は未歩にキスをしたからだ。
そんで一言。
『これ、俺の女だから手出すなよ!』
今思ったら何気に大胆なことしてる俺。
多分、未歩と同じ理由だと思う。
みんなの前で俺の女だ!って言いたかったんだ。
やっぱそういうところは似てるんだよな。
「あぁ!」
突然、未歩が叫んだ。
「いきなりなんだよ!」
「海斗!誕生日おめでとう!」
…はぁ!?
ってかまぢ!
俺の誕生日って今日!
ってことは……
未歩もじゃんか!
何気忘れてたし。
昨日まで覚えてたのに……。
「あっ!」
今度は俺が叫んだ。
「えっ!何?」
未歩は期待してるのかニコニコしていた。
残念だけどまだ言えないんだよな。
本当は今すぐ言いてぇけど、ここは我慢。
「未歩、ちょっと行きたいところあるんだけどいいか?」
「えっ!あっうん!いいよ!」
ちょっと動揺している未歩。
俺は未歩の手を握ってある場所へ行った。