恋〜ウンメイ〜
「今日も未歩のお母さんスゴかったな!」
「えっ!外まで聞こえてたの?」
恥ずかしい〜!
「かなりね。それにしても…」
いきなり黙り込んでじーっと私を見てくる海斗。
えっ!どっかおかしいところある!?
「…また大地に起こしてもらったわけ?」
うわぁっ!海斗から黒いオーラが見えるような…。
めちゃくちゃ怖いんですけど。
「枕投げ付けられて起きて、頬っぺたを引っ張り合いケンカしてました。」
今日の朝の出来事を海斗に説明する。
そしたらはぁ〜なんてため息ついて先々歩いていく。
「海斗ごめんなさい!ちゃんと自分で朝起きるからっ!」
私は道のど真ん中で叫んだ。
海斗は進めていた足を止め、私に向かって歩いてきて、私の前で止まった。
「俺さぁ結構嫉妬深いんだよな〜。」
「えっ…!」
唇に柔らかい感触が!
「なっ!」
「かわいい。」
付き合ってからの海斗は意地悪で、でもそんなところも好きでいつもやれっぱなし。
「海斗〜!」