恋〜ウンメイ〜
「おい!バカ未歩!お前俺の弁当間違えただろ!弁当返せ!」
「なんなのさ!いちいち大きい声ださないでよ「「キャー大地先ぱーい!」」」
またまた私の言葉を遮ったのは女子だった。
実はお兄ちゃんはかなりモテる。
よく告白されるところも見るしなんたってファンクラブがあるほど!
生徒にも先生にも慕われるなんかすごい人。
「大地さんこんちはっス!」
いつものように元気よく兄に挨拶する瞬。
瞬はお兄ちゃんの後輩でめちゃくちゃ仲良し。
「よー瞬!お前も昼一緒に食べるか?」
「いいっスねー!」
肩を組みながらじゃれ合う2人。
「はい!お兄ちゃん弁当!」
「おう!サンキュー!未歩も一緒に昼食べるか?」
「イヤ。お断りします!」
「あっそうだ!大地さんこいつも一緒に食べてもいいっスか?」
「おっ!見かけない顔だな!転校生か?」
「そうなんスよ!白石海斗って言って俺の親友なんです!あっ!海斗この人は水谷大地さん。んで未歩の兄ちゃん!」
瞬が1人でそれぞれに紹介していた。
「白石……海斗…って……」
「…………」
お兄ちゃんも海斗もなんか睨み合ってる。
なんかすごく険悪ムードに。
するとお兄ちゃんが海斗の腕を掴んだ。
「おい!お前ちょっと来い!」
なんか怒ってる!?!?
「ちょっお兄ちゃんどうしたの?」
「未歩……お前ついてくんなよ」
「えっ!ちょっ…」
お兄ちゃんと海斗はどっか行ってしまった。