恋〜ウンメイ〜
黙っていた大地さんが静かに話し始めた。
「好きなのは勝手だ。でも自分の立場を考えろ!お前は血の繋がったアイツの兄だ。」
だからわかっている。
そんなの言われなくたってわかっている。
「でも俺も…アイツのこと好きなんだ」
…えっ!?
「大地さん…今…なんて」
「俺も未歩が好きだ!」
!!!!
なぜそうなってしまった。
俺はびっくりして喋ることが出来なかった。
「未歩は何も知らねー。アイツは俺のこと本当の兄貴と思ってる。」
俺はどうしたらいい。
まさか大地さんも未歩が好きだったなんて…。
「……おーい!大地〜!」
2人ともびっくりした。
「まぁそういうわけだから!」
そう言って大地さんはその場から去っていった。