恋〜ウンメイ〜
「たっだいまぁ〜!」
かなりテンションが高い私。
「お帰りなさい。どうしたの?いつも以上に元気じゃない!」
さすがお母さん!
わかってくれるよね。
「よっ未歩!またばか騒ぎしてたのか?」
「お兄ちゃん!ばか騒ぎって何よ!しかも“また”って!」
「ほんとのことだろ?」
「意味わかんない〜!」
「はいはい二人とも!喧嘩しないの!ご飯食べましょう。」
「「はぁ〜い!」」
ご飯の時みんなに言っちゃえ!
お兄ちゃんびっくりするだろうな。
お父さんはまだ帰って来ないし。
「んで今日はなんでそんなにご機嫌なんだよ!」
さすがお兄ちゃん!
いいところで聞いてくれた。
私は大好きなハンバーグを食べながら言った。
「さっすがお兄ちゃん!お母さん実はね……私に春が来たの!」
「もう夏よ!」
お母さん…意味が違うし!
「そうじゃなくて…「わかってるわよ!」え!」
お母さんはニコニコしながら言った。
「おめでとう未歩!よかったわね。彼氏さんに大事にしてもらいなさいよ!」
「うん!私一目惚れだったの!」
「あら!運命じゃない!」
「でしょ〜!今すごく幸せなの!」
「よかったわね〜!あれ?大地、お箸止まってるわよ?どうしたの?」
お兄ちゃんの方を向くと確かにお箸が止まってる。
「お兄ちゃん?」
「………」
お兄ちゃんどうしたんだろう?
あっ!
「自分より先に私が彼氏できたからってうらやましいんでしょ!」
「……っちげーよ!うらやましくなんかねぇし。お前に彼氏とかありえねぇ!ワハハハっ!」
お兄ちゃんが壊れた。
なんかいつもと様子が違う。
どうしたんだろう?