恋〜ウンメイ〜









いくら考えてもわからない。

海斗は転校生だったし、みんなが知っていたら私だって知っていても当然だし……。

どう考えてもわからない。

私のただの勘違いなのかなぁ?


そう考えながらお風呂から出てリビングに言ったらお兄ちゃんが帰っていた。


「お帰り、お兄ちゃん。」


「よう!ただいま!んじゃ母さん俺入るわ!」


そう言ってお兄ちゃんはお風呂に入っていった。


「……おやすみ、お母さん。」


「おやすみなさい。明日もちゃんと起きるのよ!」


いつもと変わらないお母さん。

やっぱり私の考えすぎだったのかも。

「うん!ちゃんと起きるよ!おやすみ!」






私はなんの疑いもなく寝た。


この時点でおかしいと気付くべきだった。

私は考えすぎではなかったんだね。

やっぱり様子がおかしかったんだよね。








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