ふぁんたじー料理修理所っ!


「出来たぞコック!私を誉めやがれ!崇め奉れ!
せいぜい今から私のピラミッドを作り、後世に名を残せるようにはかるがいい!
フフフフ……ハハハハハ――ヒャーハッハッハッ!!」




金髪ツインテールのTHE・ツンデレ妹な少女(外見のみ)は、そう高らかに吼えた。
と言うか高笑いをした。


少女らしからぬ威勢の良さで、最近流行りの魔王にだって引けをとらないまがまがしさがあるだろう。


彼女はそのままの勢いで、白い皿の上に作品を並べた。

そしてある部屋を飛びだした――笑いながら。

住人はまたアイツかな目で何も言わない。

彼女には関わらないほうが楽だからだ。


そんな住人の冷たい態度も露知らず、ある国のそこそこ評判のよいお菓子の店に殴り込む。


「あら~リザちゃんこんにちわ~」

おっとりとそれを出迎えたのは、この店の看板女神、シェリーさん。

長く緩めに巻かれたウェーブの髪と知的な青い瞳。シックなロングスカートとマッチして、清楚な感じを与え……


何故看板娘じゃないかって?そりゃあ御年が――

《先が赤黒く滲んでいて読めない!》





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