ふぁんたじー料理修理所っ!
「シェリー姐さん!こんちわ!
わたし、コックのヤロウにわざわざ私の超傑作を持ってきたんすけど、どこに生えてますかね?」
シェリーさんには礼儀正しいリザ。
オスッと一礼をして辺りをキョロキョロと見始める。
「あらあら、コックさんは生えるものじゃないわよ~?」
シェリーさんは楽しそうにクスクスとわらった。
「だってあいつ平面じゃないっすか。紙みたいで……正面に垂直に立たれたら、線にしか見えないっすよ」
そう言いながらさらに辺りを見渡すが、コックさんの姿は見えない。
「仕方ないわ、呪いだもの。平面になる呪いなんて、かけた人は相当の
《ここだけが黒くて読めない!》
にもほどがあるわよねぇ」
「呪いの話は置いといて――で、コックは何処っすか?シェリー姐さんは探すの朝飯前っすよね」
そう、シェリーさんはその気になれば、半径50キロの人間の位置を、個人データまるごと手にとるようにわかるのだ。