笑顔 -電車での出逢い-

「んでさ…麗菜ちゃん…」

『はっはい!?』

いきなり名前で呼ばれた私はびっくりして

思わず持ってたグラスを

手から滑らせて

床に落としてしまった…

-パリン-

ピキッ

私の足に細い切れ目が入る…

『ッ…痛っ』

自然に出た言葉

「わっ!?麗菜ちゃん大丈夫?」

黒邊くんは目をまんまるくして

びっくりしてる…

『だっ大丈夫です』

心配かけまいと思ってそう口にしたと同時に

私の体が浮いた…

< 116 / 127 >

この作品をシェア

pagetop