笑顔 -電車での出逢い-
「んでさ…麗菜ちゃん…」
『はっはい!?』
いきなり名前で呼ばれた私はびっくりして
思わず持ってたグラスを
手から滑らせて
床に落としてしまった…
-パリン-
ピキッ
私の足に細い切れ目が入る…
『ッ…痛っ』
自然に出た言葉
「わっ!?麗菜ちゃん大丈夫?」
黒邊くんは目をまんまるくして
びっくりしてる…
『だっ大丈夫です』
心配かけまいと思ってそう口にしたと同時に
私の体が浮いた…