笑顔 -電車での出逢い-
『でも…多分その人…彼女がいると思うし…私のこの気持ちも何なのか分かんないしで…なんか頭の中ゴチャゴチャで…』
「多分…いや絶対にそれは恋だね!!」
笑顔で自信満々に
言う香菜実…
恋…?
『でも…私…』
「どんな人なの?」
『えっ!?』
「麗菜の好きな人♪」
『好きって…まだ分かんないよ…』
香菜実の言葉に
戸惑う私…
この気持ちが
まだ恋なんだって
自覚できない…
「誰かのことを気になりだした時点で恋は始まってるのよ?」
分かりきってるか
のように言う香菜実…