笑顔 -電車での出逢い-
「そっかぁ…」
呟くように言う香菜実…
『ごめんね?でも…彼と接点ないんだよね…朝の駅で見かけるだけだし…』
私がそう言うと
「朝の駅?」
そう聞いてきた…
『うん!!朝、駅で見かけてて…』
「私も行く…」
『へっ?』
「私も明日の朝麗菜と同じ時間に行って見てやるわ!!麗菜の好きな人を!!」
『でも…香菜実…朝は…彼氏と登校するんじゃ?』
そう毎朝香菜実は彼氏と
登校している…
「ん~?いいの!!まぁ…とにかくそういうことだから!!」
アッサリ言う香菜実…
私は仕方ないなと
思いつつも
香菜実の行動に
反対はしなかった…