笑顔 -電車での出逢い-
女の勘は自然に働く
彼を好きになって知ったこと。
スイッチが勝手に入るんだ…。
今まで眠ってた何かが目覚めるように
私だってバカじゃない
ただ単に彼を見つめていたわけじゃない。
好きな人を無意識のうちに気づけば目で追ってたりするように
彼を見てたんだから。
どんなにニブくてうとい私にだって分かる。
彼は彼女を本当に大事に、大切にしてると思う。
暗い気持ちのままトコトコと歩いていると
「ねぇ!!」
そう声を掛けられたと同時に肩を軽く叩かれた
この声ってもしかして…
そんなはずない
そう思いながらもためらいがちに振り向く
でも…やっぱり彼だった。