笑顔 -電車での出逢い-
『なんで好きになったの?私…』
家に帰り自分の部屋の床に携帯を手に
寝そべりそう自分に問いかける
この前買ったばかりのカーペットの感触が気持ちいい…
ふわふわふかふかしていて…
このまま眠ってしまいそうだ…。
でも…それでいいかも。
眠れば嫌なこと忘れられる。
何も考えたくない…。
私はゆっくりゆっくりと瞼を閉じた。
まるで劇などが終わってから幕を下ろすみたいに…。
深い眠りにつけなくてもいい…
一時でもこの現実から逃れたい。
私は携帯を両手でギュッと握りながら
現実逃避のために眠りについた。