ひかり
その日の授業が終わった。

明日は休みだ。
そして明日は2ヶ月記念。


帰りの時間がやってきた。


少し不安だったけど
教室で待った。



「…」

...こうきがドアから顔を出している。

いつもなら、ひなたって
名前呼んでくれるのに今日は
無言だった。



「…」

私も無言でこうきの所へ行った。


それから帰り道
しばらく沈黙が続いた。



「あのさっ、お土産の事なんだけど...」


「なんで嘘つくの?」


…、
また怖い顔…。


「こうきが怒ってると思って...」


「お土産みせて」


…。


「これ...」


私はカバンを指差した。


「…」

こうきはしばらくそれを
無言で見つめた。

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