ひかり
するとまた、ころっと表情を変えた。


「可愛いじゃん! よかったな」

こうきはそういって笑った。


でも、今度は笑うこうきが怖かった。



何を考えてるのかもわからなかった。




「明日ってさ、どーするの?」

私がそっと聞くと
こうきは、私の頭をなでた。



「俺、用事できたから明日は会えない
 ごめんな…。」


こうきはそう言った。


「…わかった。いいよ」


私が少し下を向くと
こうきは私をそのまま抱きしめた。




その間、何もしゃべらなかった。


その後こうきは私にキスをした。


優しいキスだった。
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